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2007年10月 4日

dbClifford ライヴ

dbClifford(ディービークリフォード) 10/3 @ 代官山UNIT


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カナダ出身の注目新人アーティスト/POP職人dbClifford(ディービー・クリフォード)の初来日公演が、代官山UNITで行なわれた。代官山という場所、オシャレな雰囲気は見事にdbにマッチ!会場内は、希代の新人アーティストを一目見ようと、大きな期待で埋め尽くされた。

ドラムとベース、それにdbの弾くキーボードという超シンプルな編成で行なわれたライヴ。db自身、どちらかというと目立った感じはないけれど、飾らず衒った感じのない身なりは好印象。派手な演出や照明などの効果があるわけではないのに、曲が演奏されると、完璧にそこにいるすべての人を釘付けにする、db独自のスペシャルな術を持っている。それは、彼の独特のメロディ・ラインだったり、巧みに練られた知的センス充分な曲だったり、シンプルなのに力強く惹きつけるインパクトと存在感によるものに違いない。

ライヴは、「The World Is Coming To An End」から始まった。ポップさにジャジーなサウンドがミックスされた、鮮やかなテンポの曲で、ステージにフンワリと花が開花していく様を思わせる。dbの歌声が聞こえた瞬間に、会場の人たちの中にも清々しい香りを吸い込んだような、フッと溜息が漏れ聞こえた。dbのスムースな歌声は、実際には人肌のぬくもりを感じさせて優しい。CDで聴いてもそれは損なわれることはないけれど、同じ空間で聴くと、静かで温かい歌声は一段と雰囲気を和やかにさせてくれる。その落ち着いた歌声は、しだいに温度を上げ感情を伴って訴えかけてくる。

マーティン・ルーサー・キングJr.の有名なスピーチにインスパイアされたのを述べつつ、「I Have A Dream」。CDでは、アメリカ国歌「星条旗」をアレンジしたピアノによるイントロで始まり、dbの人生観を浮き彫りしているような印象深いこの曲は、ライヴでは、渾身の力を指先に集中させ力強く演奏された。不協和音が切なさを煽り、確かなものと不確かなものが行ったり来たりするダイナミックな展開が圧倒的で素晴らしく、そして感じさせるピースフルな気持ち。この曲に繋げてアルバム未収録の「That Will Be That」のファンキーなナンバーへと流れる。CDと赴きを変えた「Should I Wait」は、アコースティック・ギターの弾き語り。続く「Give Me Another Day」もキーボードの弾き語り。旋律のダイナミックさにハッとさせられる。哀愁に満ちたメロディと歌声に浸る瞬間、dbとの距離が縮まった感じがした。dbの独特の世界に、心地よく身をゆだねる。すべてのビートは、それが鼓動のリズムと心拍数に見事に調和して、だから体を動かすそのテンポが、とても気持ちいいものになった。

「Simple Things」はジャジーに、全国でパワープレイ中の「Don't Wanna」はもっと軽快さを増した最高に気持ちいいグルーヴに。どちらもメロディを変化させて、正にライヴの即興的感覚を用いた感じだった。ラストは、ビートルズの「Come Together」。アンコールに、これもアルバム未収録の「Stay Cool」。ファンキーなナンバーで、最後に大きく鮮やかな花を咲かせた。すべて完璧で、そこに余裕と遊びを感じさせて、一曲ごとに強いインパクトを残していくパフォーマンスは圧巻だった。

ライヴの後にお客さんから「凄いライヴだった」という言葉が、同じように感動した言葉があちこちから聞こえてきた。心に強く響く最高のメロディ・センスと完璧なパフォーマンス。「実に才能に溢れた貴重なソングライターであり、今まさに注目されるべきミュージシャンでもある」とその才能を評価する言葉は、決して誇張するものでも宣伝文句のために作られた言葉でもない。それは、この日ライヴに来た人たちが、CDを聴いたすべての人が認めるところだろう。

set list
The World Is Coming To An End / About A Girl / I Have A Dream ~That Will Be That / Should I Wait / Give Me Another Day / Simple Things / Don't Wanna / Come Together / en) Stay Cool

※Official Site
※アーティスト・ページ

投稿者 トレ課員 : 2007年10月 4日 12:26

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