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2007年6月20日

映像的な刺激に溢れたアルバム… ULTRA ORANGE & EMMANUELLE

聴き進むうちにロード・ムーヴィーのシーンが思わず浮かんでくるような、映像的な刺激に溢れたアルバム... ULTRA ORANGE & EMMANUELLE (ウルトラ・オレンジ&エマニエル) "Ultra Orange & Emmanuelle"

古くはLENNY KRAVITZ(レニー・クラヴィッツ)がプロデュースしたVANESSA PARADIS(ヴァネッサ・パラディ)、最近ではAIR(エール)+NIGEL GODRICH(ナイジェル・ゴッドリッチ)がプロデュースのCHARLOTTE GAINSBOURG(シャルロット・ゲンズブール)の『5:55』など女優とロック・アーティストのコラボには名盤が多い。ULTRA ORANGE & EMMANUELLE(ウルトラ・オレンジ&エマニエル)もその1枚として語られるだろうアルバム。ヴォーカルを務めるEMMANUELLE SEIGNER(エマニエル・セニエ)は、日本ではあまり馴染みがない名前かもしれないが、ヨーロッパを中心に活躍する女優。「水の中のナイフ」、「チャイナタウン」、「戦場のピアニスト」などの名匠ROMAN POLANSKI(ロマン・ポランスキー)監督の妻としても知られ、HARRISON FORD(ハリソン・フォード)共演の「フランティック」、JOHNNY DEPP(ジョニー・デップ)共演の「ナインス・ゲート」などポランスキー監督の作品ではミステリアスな美しさで映画ファンを魅了してきた。

彼女とタッグを組むULTRA ORANGEは男女二人組のユニット。ULTRA ORANGEが作り上げたアナログ・テイストのシンプルなロックンロール・サウンドと、女優ならではの表現力で曲毎にその表情を変えるEMMANUELLEのヴォーカルは、あえて表現するならばガレージ・ロックmeetsフレンチ・ポップと言ったビザールな世界へと誘う。NEW ORDER(ニュー・オーダー)を彷彿とさせるサウンドと、ジュリー・クルーズを思わせるウィスパー・ヴォイスが絶妙に絡むM-1「sing sing」(1st sg/PVあり)、YO LA TENGO(ヨ・ラ・テンゴ)、GUIDED BY VOICES(ガイデッド・バイ・ザ・ヴォイセズ)あたりのインディーズ・テイストのロックンロール・チューンとEMMANUELLEの蓮っ葉なヴォーカルがカッコいいM-4「bunny」、M-6「touch my shadow」、そしてポランスキー監督の代表作「ローズマリーの赤ちゃん」の主題歌をカヴァーしたM-3「rosemary's lullaby」などが聴きどころ。

レコーディングはパリで行われ、YO LA TENGOゴのプロデューサーとしてアメリカ・インディーを支えてきたROGER MOUTENOT(ロジャー・マテノ)がナッシュヴィルのスタジオでミックス、そして数々のジャズの名盤からDAVID BOWIE(デヴィッド・ボウイ)やLOU REED(ルー・リード)、最近ではTHE STROKES(ザ・ストロークス)やSONIC YOUTH(ソニック・ユース)からNORAH JONES(ノラ・ジョーンズ)までを手がける伝説的エンジニア GREG CALBI(グレッグ・カルビ)がNYでマスタリング、世界を股にかけたトランスワールドなロック・サウンドが出来上がった。

聴き進むうちにDAVID LYNCH(デイヴィッド・リンチ)が描くロード・ムーヴィーのシーンが思わず浮かんでくるような、映像的な刺激に溢れたアルバム。このサウンドを映画ファンだけに届けるのはもったいない!

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投稿者 トレ課員 : 2007年6月20日 14:27

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