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2007年9月12日 03:35

チーズとワインとマドレーヌ


いつも行き来する通りになんとなく敷居の高そうな噂で聞くに有名らしいフレンチのお店がある。
そこのオーナーシェフらしきフランス人(?)のおじさんはとても気さくな人のようでよく声をかけてくるんだけども、まず何を言ってるのかよくわからないし、手招きをしている風で怪しいのでいつもはにへらと笑顔でごまかして通り過ぎる。
今日もボーっとして歩いてると目の前にそのおじさんが手を振って現れて、

「マドレーヌスキ?」
と聞くので

「うん、好き。」
と言うと

「ちょっとまってて」
と言ってマドレーヌが入った袋をくれたので

「素敵なお店ですね」
とお礼を言うと

「好きなたべものは何?」

「え、チーズとか」

とまあこんな展開でお腹もへっていた卑しい私は店の裏口にひっついて行って、あつかましくもチーズ盛りと赤ワインとフルーツやら自家製ソルベやらご馳走になる。
お花までいちいち持ってきてくれてニクイ演出。
さすがフランス人。
聞くと11年も日本に住んでいるらしいのに

「僕はスペイン語もフランス語もイタリア語も英語もかなりいけてるんだけど日本語だけはタイプが違いすぎて無理」

というだけあって私と彼との会話は70%くらいのかみ合い方で進んでいくも彼の料理に対するプライドやらスタンスなど純粋な想いはなんなく伝わってきた。

考えるといいのできないんだって。
料理もメニューも。
考えるものではなく湧き出るものらしい。
皆そうなんだねえ。

随分怪しい人だなあ、と思ってたけど
「僕がお店をするにスタッフはかなり大事なんだよー」
という口笛が上手でナンパなええおじさんでございました。

しかしまた
「キミは日本人じゃないでしょ?!」
と言われたわよ。
「何人に見えるん?」
って聞くとフランスおじさん
「カワイイジン」

はい、ありがとう。
おそるべしフランス人。

 

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