2006年7月10日 02:55
夏のどどいつ
日本人は七五調のリズムを好むようで、昔から娯楽の一つとして
その時代々々の歌人によって俳句だの短歌だの川柳だのが詠まれてきました。
僕は文学少年というか、いわゆる暗い子供だったので、そのへんの文化が大好きでした。
俳句は五七五、短歌は五七五七七と、それぞれ決まりごとがあるのはご存知の通りだと思いますが、
七七七五のどどいつというものは、あまり馴染みがないものかもしれません。
歴史の授業で習った
「散切り頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする」
というやつもどどいつです。
有名なのを適当にピックアップしていくつか紹介します。
「惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里」
「川という字は そりゃ後のこと せめてりの字に 寝てみたい」
「ぬしとわたしは 玉子の仲よ わたしゃ白身で きみを抱く」
(もっと知りたい人は「どどいつ」で検索したらいっぱい出てきますよ。)
だいたい男女の恋愛のことを扱っているようです。
このことから「情歌」と呼ばれることもあるとか。
このどどいつに僕がとても好きな句があります。
とても有名な句なのですが
「恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす」
読んでわかるように夏の句です。なんとも風流ではありませんか。
この感性を産み出した日本人の季節感というものを考えると
僕の嫌いなこの国のじめじめした夏も、まんざら捨てたものではないと思えてくるのです。
key ひらりん
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