2006年7月31日 22:01
こんな季節には
今日で七月も終わりです。
ちょっと遅めだけど梅雨明けもして、いよいよこれから夏本番なのです。
こんな暑い季節に背筋の涼しくなる話などいかがですか?
これはある仲の良い姉弟の話です・・・
その姉弟は、いつも一緒にいました。
学校に行くのも、遊びに行くのも、いつも一緒でした。
近所でも評判の仲良しな二人だったのです。
ところが、思わぬ形で悲劇が訪れました。
いつものように二人で仲良く遊びに出掛けた時のことです。
二人は人気のない通りを歩いていました。
「明日天気になーれ」
と言いながら靴を飛ばして歩いていました。
弟が飛ばした靴を取りに通りに飛び出した時のことです。
対抗車線からすごい速さで車が走ってきました。
車は、弟の身体をはねとばしました。
あっと言う間の出来事でした。
そのまま弟は帰らぬ人となったのです。
ちょうど、こんな暑い夏の日のことでした。
時が流れ、姉は大人になりました。
弟を亡くした悲しみもいつしか薄れていました。
久しぶりに実家へ帰ろうと、あの道を歩いていました。
相変わらず人通りはありません。
何か嫌だなぁと思いつつも、あの場所へ差し掛かりました。
暑い、夏の日の夕方です。
弟を亡くしたのも、ちょうどこんな蒸し暑い夏の夕暮れでした。
歩いていると、どこからか
「姉ちゃん、姉ちゃん」
と呼ぶ声が聞こえます。
周りを見回しても誰もいません。
気味が悪くなって、走ってその場を駆け抜けました。
でも相変わらず声は着いてきます。
「ねえちゃん、ねえちゃん」
更に走りました。
が、声はどこまでも着いてきます。
「ねえちゃん、ねえちゃん」
はっとして、姉は自分の靴の裏を見ました。
ガムがくっついていました。
・・・フィクションです。
key ひらりん
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